刑事責任

これは犯罪を犯した者に対して国が行う処罰です。通常は、警察への通報、被害届、告訴などによって捜査が開始されます。警察は、犯罪を認知し、証拠を収集し、検察官に送致します。検察官も独自に捜査を行い、処罰の必要があると判断した場合には、裁判所に起訴して、国の処罰を求めます。裁判で有罪になれば、加害者は懲役、禁固あるいは罰金などの処罰を受けることになります。

なお、被害はできるだけ早く警察に届けることが望ましいです。なぜなら、時間が経過すると証拠が散逸し、犯罪として立件することが困難になるからです。

民事責任

加害者は、民事責任も負わなければなりません。加害者には犯罪によって被害者が被った財産的損害や精神的損害（慰謝料）を賠償する義務があります。