「御所南ピースウォーク」(昼休みデモ)~憲法守って足かけ10年、100回目を迎えました
御所南からムーブメント始まる
2016年2月19日「憲法9条改悪阻止御所南ピースウォーク」が100回を突破しました。中京地区労さん、中京革新懇さんによるデコレーションカーを先頭に16団体80名の参加で竹間公園から御所南の町を元気に行進しました。
一地域の昼休み限定のデモが10年目を迎え、100回も継続していることは、全国的にも極めて珍しいことだと言えます。「御所南ピースウォーク」の取り組みを紹介します。
湾岸戦争反対、泥沼化するアメリカのイラク戦争反対、自衛隊の海外派兵反対の声が高まるなか、2004年6月には「九条の会(中央)」が「憲法を守ろう。軍事力に頼らない国際貢献を進めよう。憲法改悪阻止の一点で連帯しよう。」と九条の会アピールを発表しました。これらの動きに応え、中京区内御所南地域の団体・個人(当事務所、京建労中京支部、京都新聞労組、中京地区労、新婦人中京支部、中京民商等)が集まり、実行委員会を立ち上げ、毎月1回、9のつく日に昼休みデモを行なおうと申し合せて始まったのが「御所南ピースウォーク」でした。
「御所南ピースウォーク」が誕生するには前史があります。御所南地域では、定期的ではないものの、古くから昼休みデモが取り組まれてきた歴史がありました。冤罪の温床警察拘禁二法案反対の取り組み、中曽根内閣売上税反対の取り組み、スパイ防止法反対の取り組みなど、自由法曹団や法律事務所が中心となって御所南地域の団体に呼びかけて昼デモを行ってきたという実績です。平和と民主主義を守るため、御所南地域では市民へのアピール行動が昔から続けられてきたという土壌があったとも言えます。
御所南から国政へ 大河原弁護士立つ
2005年4月19日、記念すべき第1回目の「御所南ピースウォーク」が開催されたわけですが、この時、弁護士登録3年目の大河原壽貴弁護士が呼びかけ人の一人としてこの昼休みデモに参加していました。その大河原弁護士が100回目のデモには参議院京都選挙区予定候補者としてデモの先頭を歩き、デモ後の小集会では憲法をめぐる情勢と闘いの展望を語りました。「御所南ピースウォーク」10年の流れを知る者の一人として歴史の必然を見る思いがしました。
継続は力 地域の仲間と共に
10年を超える「御所南ピースウォーク」の歴史の中では、様々なことがありました。参加者が少なく実行委員会一同凹んでしまったこと、ハンドマイクの調子が悪く、肉声だけでシュプレヒコールをやり通したこと、2010年3月11日の東日本大震災と原発事故を受け、被災者救援と原発の即時廃止を訴え、昼デモを展開したこと、デモ申請をしているのに警備の警察官が一人も来ず(失念か?)参加者のみで整然とデモをしたこと、突然外国人観光客がデモの隊列に参加してきて、一緒に歩いたことなどなど思い出がいっぱいです。特に、10年以上も一緒にやってきた京建労さんから、「アスベスト関西訴訟で画期的な勝利判決を勝ち取った」とデモ後の小集会で報告を受けたとき、参加者から歓喜の拍手が湧き起こり、参加者全員で喜びを分かち合うことができました。月1回の昼休みデモですが継続することによって参加者の間に強い連帯感が生まれていることを確信することができました。まさに継続は力なのです。
憲法を守る政府を作ろう
今、安倍内閣は、憲法9条への憎悪をむき出しにして、平和と民主主義に対する攻撃を益々強めています。日本の誇りである平和憲法を世界に広ろげ、武力によらない国際紛争解決のためにリーダーシップを発揮できる本当の政府が誕生するまで私たちの「御所南ピースウォーク」は続きます。引き続きご支援・ご協力を宜しくお願いします。