丹後に米軍基地いりません 10・4府民大集会
米軍のXバンドレーダーが10月中にも搬入、設置されようとしている中で、10月4日午後「丹後に米軍基地いりません10・4府民大集会」とデモ行進が丹後半島宇川の地で行われ、地元の方々をはじめ京都府下各地、奈良・大阪などから約1400人が集まりました。私たちの事務所からは、大河原弁護士と事務局の池田、山崎の3名が参加しました。
集会では、倉林明子参議院議員が、Xバンドレーダー基地問題で政府を追及して来た経過を報告。何を聞いても肝心なところについての政府答弁は「米軍との信頼関係に関わることはお答えできません」と逃げるばかり。沖縄辺野古で起こっている事態をみても、一体日本の政府は国民との信頼関係よりも米国との信頼関係が大事なのか、とく厳しく糾弾していました。
米軍基地建設を憂う宇川有志の会永井事務局長は「宇川に住む住民は誰一人歓迎している者はいない。防衛省は、Xバンドレーダー本体の設置日時さえ住民に知らせようとしない。何故言わないのかと聞くと『安全確保の為』だという。一体誰の安全を確保する為なのか!住民よりも米軍の安全が大事なのか」と地元からの怒りの声を上げました。また、米軍人・軍属などは、日本の公道で自動車を運転しても、免許証さえ求められないということや、事件・事故を起こしても警察権や司法権に限界があること、民事損害賠償さえ逃れて本国に帰ってしまう実態などの報告もあり、会場からは驚きや怒りの声が上がっていました。
続いて記念講演に立った安保破棄中央実行委員会事務局次長の小泉氏は、Xバンドレーダーは日本を守るためのものではないこと、そもそもミサイル防衛構想そのものが技術的に不可能なものであることを示しました。また、米軍基地の存在そのものが人権侵害だとして、沖縄で起こって来た少女暴行・殺人事件など実例をもとに、その危険性を告発しました。そして、Xバンドレーダーの設置を許さない闘いを沖縄の辺野古新基地建設反対の闘いと連帯して進めようと呼びかけ、自身もこれから2ヶ月ほどの間、沖縄県知事選挙の支援に入るとの決意を表明しました。
集会では地元の方々からの訴えや「丹後出身者の会」を結成して取り組みを始めたところ、あっという間に60名もの申し込みが集まり、「何かができるはず」との思いで活動を開始した話などが次々と紹介され、なんとしてもXバンドレーダーの設置を阻止しようとの決意があふれていました。
デモ行進後参加者は、復路4時間の道のりをバスで帰ってきました。現地では、レーダーがいつ持ち込まれるかわからない状況になっており予断を許しません。沖縄での闘いは、辺野古での闘いとともに11月に行われる知事選挙が大きな山場を迎えます。
安倍政権が、「集団的自衛権」容認の閣議決定をし、「戦争できる国」づくりを進めている中で、私たちも自分にできるところから、「憲法を守ろう、平和を守ろう」という声を上げ、行動をおこして行くことが大事だと感じて帰ってきました。
みなさんご一緒に頑張りましょう。
事務局 池田 哲也