海賊対策に名を借りた、自衛隊の海外派兵恒久化のもくろみ
「憲法9条の大切さをわかりやすく伝えたい」この思いから、市民ミュージカルへの挑戦が京都でも始まりました。事務所も憲法9条を守る運動の一環として、この市民ミュージカルに取り組んできました。
物語は、タイムマシーンならぬタイムシューズで、戦国時代へ、そして憲法が変えられてしまった近未来へ、「時間旅行」をした男女 4人の体験。憲法がなかった戦国時代では、農民や子供、お年寄りまでも戦に巻き込まれて命を落とし、残された者は悲嘆に暮れた。近未来では、すれ違う人々はみな何かに怯え、誰かに監視されているような薄ら寒い町中。「時間旅行」を体験した彼らは、いま何をすべきかを痛感して現代に戻ってきた、というものでした。
出演者も一般市民で、2008年6月のオーディションを経て、7月から週2回ペースでワークショップ(稽古)を始め、2009年になると、ほぼ毎日、週末もすべて稽古に励んできました。
当初、チケットの売れ行きが思わしくなかったのですが、事務所は自由法曹団の事務所としてあらゆる繋がり(依頼者、労働組合、市民団体)を生かし、このミュージカル成功のため、弁護士も事務局も力をあわせました。
そして、3月14日、15日、両日とも昼夜の4回公演で、延べ約1,900名の皆さんにご覧いただくことが出来ました。
「憲法9条」が、今あること。それが、どんなに大切なことか。
私達が守りたい憲法9条、これを守らなければ、と押しつけるのではなく、ミュージカルを見た人たちが、それぞれの頭でそれぞれの言葉で考えてほしい、そのメッセージは十分に伝わったと思います。この試みをもっともっと大きく広げて、かけがえのない平和を守っていく運動を続けていきたいものです。
今後も、事務所は憲法を守る運動を続けていきます。皆さんの息の長いご協力をお願いします。