市民ミュージカル実況報告!時間旅行はいかが!?
来年3月14日、15日の本番にむけて、10月半ばからいよいよ本稽古が始まる市民ミュージカル。6月のオーディションを経て、ワークショップ(基礎練習)に参加したのは総勢100名超。参加の動機はいろいろ。ダンス大好き、ミュージカルやりたい、芝居したい、平和の大切さをみんなで考えたい、違った自分に会いたい。参加者の年齢は15歳から72歳まで。平和ゼミに参加している高校生、ヒップホップ好きの若者、プロの演劇人になりたい大学生、熟年ミュージカルのメンバー、第九を歌う市民合唱団のメンバー、学ぶ人、働く人、主婦の人。みんな驚くほど熱心です。
普段の生活の中では、老若男女集まって、ひとつのものを作り上げるということはあまりありません。悪戦苦闘しながらも楽しそうにダンスに挑むオジサンたちに若者が「かわいい~」。覚えのいい若者をみて「若いと違うなぁ」と感心する中高年。はじめはなんとなくぎこちなかった雰囲気も、最近はすっかりいいカンジになってきました。
このミュージカルを企画した動機はたくさんの人に平和や憲法のことを考えてほしいという思いです。先日、イラク戦争の現実を伝えるDVDを見て、感想を話し合いました。劣化ウラン弾の被害で、幼くして白血病やがんで死んでいく大勢の子供たちの映像は衝撃的でした。問答無用で銃を構える米兵も貧困のゆえに兵隊になったのかもしれない。兵站活動を行う自衛隊の派遣は合法なのか。「こんな現実があることを知らなかった、知らない人に伝えたい」「今まで選挙も行ったことがないし、あまり考えたことがなかった。」「平和であるからこそ、こうしてミュージカルもできる。若い人たちに伝えたい」。世界で起こっていることを知る機会がなかっただけ。まずは知ること。そこから考えたらいいのです。
このミュージカルは京都で活躍するプロの映像人・演劇人・ダンサー・翻訳者など多くの人によって制作されています。メイド・イン京都の市民参加ミュージカルです。このミュージカルをきっかけにしてきっと新しいネットワークができると思います。
来年3月、みなさまどうぞお誘い合わせの上、府立文化芸術会館へ足をお運び下さい。そして、平和や憲法のことを話題にしていただければ、このミュージカルは大成功というわけです。
時間旅行はいかが!?
開催日時
2009年(平成21年)3月14日(土)
午後2時開演(1時半開場)
午後6時開演(5時半開場)3月15日(日)
午後1時開演(12時半開場)
午後5時開演(4時半開場)会場:京都府立芸術会館(府立医大病院前)
主催:2009市民ミュージカル京都実行委員会
協力:時代劇復興委員会・京龍館