継続と新しい挑戦と
建設アスベスト訴訟では、最高裁判決によって国と建材メーカーの責任が広く認められることになりました。厚労大臣や企業の代表者による原告への謝罪も実現し、1つの区切りとなりましたが、取り組むべきことはまだまだあります。経験と専門性が求められる分野だからこそ、これからも取り組みを続けたいと思います。
最初は抵抗感のあったリモートワークやオンラインでの打合せなどにも随分と慣れてきました。何事も「食わず嫌い」はダメですね。想定外のこともたくさん起こりますが、そのようなときこそ新たな挑戦の機会と前向きに捉えていきたいです。
引き続き多くの方々から頂いているご相談・ご依頼に誠実に対応しながらがんばりたいと思っています。
なおも運動の現場に
この間私たちは、PCR検査を拡大する問題やワクチンの接種を進める面でも、我が国の政権がいかに無能であるかということを繰り返し見せつけられてきました。それでも政権は、マスコミをコントロールし、「やってる感」を演出することには実に長けています。コロナ禍の中でも、政権が変われば、未だ耐えやすいのではないでしょうか。
この春は、遠出は避け、近くの山裾に入り旬のイタドリを採り、塩漬けしたりしました。気のせいか、樹木の緑が例年より濃いように見えます。何時もより、周りの自然に目が向くからでしょう。
国相手の年金裁判は地裁で敗訴となりましたが、判決の理由では、裁判官も、年金生活者の苦しい実態を理解したことが示されています。高裁での闘いの手がかりとなります。
今は、ぐっと我慢 ─エネルギーを蓄えて
菅政権の下、日本の戦力を強化して、憲法9条を実質からなきものにする動きは着実に進められています。引き続き、自公政権や維新の本質を見極めて、政治の転換を求めたいものです。
プライベートでは、歌と外歩き好きの私。2020年、コロナ禍で出演を断念したライブ出演を早く実現させ、旅行もしたい。しかし、国・自治体が、医療体制を削減させてきた中で、PCR検査も拡充せずに、効果的な感染拡大防止が無策のため、救える命が救えない。皆さんと同様、ぐっと我慢しています。
仕事面では、コロナ禍の下、交通事故は減ったとはいえ、日常の法的な困りごとは、なくなりません。困難なコロナ禍でも平常心を忘れず、依頼を受けた仕事を解決できるよう引き続き、頑張ります。
強かにくぐり抜けていく
人災をもたらす、驕れる為政者達に怒りを込めて、コロナ禍の中、自分の所属するバンド、スッテンコローリングストーンズのための曲作りに取り組んでいます。コロナは「1%に満たない人々の儲けのために、99%以上もの人々の福利を害する政治がまかり通る世界」を可視化したと思います。99%以上もの人々の生活・利益をも守る政治に転換するチャンスが来ていると思います。あとは努力が重要です。京都でローリングストーンズ曲のライヴ演奏を嗜む“Sheep’n Horses”の皆さんの演奏で“Street Fighting Man”を歌い、楽しんだりしながら、コロナ禍の下で強かに全ての市民のための政治を実現する「革命」へ突き進んでいこうと思います。
建設アスベスト訴訟勝訴が確定しました
2021年3月、建設アスベスト訴訟で、弁護士になって2回目の最高裁弁論を経験しました(1回目は京都市教組の超勤裁判でした)。京建労の皆さんと一緒に10年近く闘い、ようやく国と建材企業の責任を確定させることができました。思えば、全国初の判決となった横浜地裁判決では、国にも企業にも敗訴する全面敗訴判決でした。そこから全国の知恵を集めて、国・企業の責任を認めさせ、さらには、一人親方に対する国の責任も勝ち取るなど、全国各地で徐々に救済の範囲を拡大させてきました。京都訴訟もその中で大きな役割を果たしました。その闘いに一つの決着がつきました。ここからは、その成果を踏まえて、アスベスト被害に苦しむ多くの建設労働者の皆さんの被害救済に更に力を尽くしたいと思います。
1日の始まりはやっぱり大事
前回の「京都第一」で「マットレス合ってない」問題を相談させて頂いたところ、複数の方からアドバイスのお手紙を頂戴しました。
皆様の対策は様々でしたが、共通するのは「少々、硬めのものが良い」ということ。一時期、柔らかい「低反発」寝具が流行っていましたよね。でも最近は、横になった時、人にとって一番自然な「起立姿勢」を保てる程度に適度な硬さのあるものが良いという説もあるようです。
という訳で、薄くて少々硬めのマットレスに変更したところ、背中の痛みがかなり改善しました。おかげ様で、すっきり目覚めて朝一番から元気いっぱい仕事に励むことができています。アドバイスをくださった方々ありがとうございました。
平野啓一郎にハマる
新型コロナウイルスの流行以後、各種の労働事件が増えています。特に残業代請求事件が増えており、相変わらずの超長時間労働の蔓延を実感しています。テレワーク(在宅勤務)による長時間残業など新たな問題も生じており、鋭意取り組んでいきます。
2020年、弁護士会の企画で小説家の平野啓一郎氏をお招きしたご縁で、平野文学にハマっています。ショパン(音楽家)とドラクロワ(画家)を主人公にした大作『葬送』をもうすぐ読み終わりますが、ドラクロワの職業上の悩みが(恐らく本人の日記や書簡を元にして)克明に記されており、ショパンよりも共感するとともに、天才の悩みも普通の人と変わらないのだな、と妙な安心?を得られるのが楽しみ方の一つです。
WEBで学習会をやっています
コロナウイルスの影響により、学習会などを開催することが難しくなっていますが、インターネットを利用した労働問題の学習会を行いました。パソコン画面を共有することでレジメや資料を一緒に見ることができるため、とても便利です。
2020年夏、母方の祖母から手伝って欲しいと言われ、田んぼの草抜きに参加しました。当初は、田んぼの中が思った以上に動きにくく、一歩も脚を動かすことが出来ませんでしたが、祖母のアドバイスに従い、稲を持って移動すると、上手に移動することが出来ました。稲は、根を張っており、とても丈夫です。秋には収穫でき、自分で、草を抜き育てた美味しいお米を食べる事が出来ました。
体重減量中
私の体重は2020年の夏には83キロありましたが、事務所の各弁護士よりもう少しやせた方がよいとの『ご示唆』を頂きましたので、現在、少しずつではありますが、ダイエットをしております。今朝(4月12日)は77キロでした。
過去に2度ほどのダイエット経験もあり、ランニング、筋トレ、プチ断食等を行って、それぞれ10キロほどダイエットに成功しました(結局はリバウンドしていますが…)。一番大事なのは毎日体重を量ることですね。過去のノウハウを活かして、今後ももっと体重を減量させていきたいと思っております。
おやつを食べたいという誘惑に負けそうになることも多いですが、負けないように職務に励む所存です。
これからは…
一昨年から朝、ジョギングや散歩など運動をするようになって健康を取り戻している気分になっています。岩倉の自然を浴びながら緑の道を通るのは気持ちのいいものです。クマの噂は怖いのですが、シカ、サル、イノシシは珍しくない地域です。年齢も65歳となり、人生の残りをどう有意義に過ごすか、実は少し焦っております。うまくいけば弁護士の仕事をしながらあれこれ好きな本を読み、年来の希望である福沢諭吉の研究をして論文を書きたいと願望しております。しかし、計画というものは半分もいかないというもので、夢で終わるかもしれません。これからも仕事で充実し、夢は棄てないで頑張るしかないかと決意する次第です。
今年の夏も全力で
コロナ禍で飲み会がなくなったこともあり、最近は愛犬(黒色の豆柴)と過ごす時間が多くなりました。とても可愛くて日々癒やされています。週末は御所や鴨川を2~3時間一緒に散歩して、季節の移り変わりを感じています。
仕事については、お陰様で、元依頼者の方、他士業・異業種の方、同世代の友人等様々な方から改めてご相談やご紹介を受けることが増え、忙しいながらも充実した日々を過ごしています。
最近は特に、相続や離婚事件のご紹介を受けることがかなり増えてきて、家庭裁判所によく通っています。過労死や薬害C型肝炎・B型肝炎等の社会的な事件にも継続して取り組んでいます。依頼者や相談者の方々の力になれるよう、今年の夏も全力で仕事に邁進していきたいと思います。
弁護士会副会長に就任しました
2021年4月、京都弁護士会副会長に就任しました。副会長に女性が就任するのは5年ぶり、私で歴代8人目です。今年度は会長も女性で、役員に女性が複数就任するのははじめてです。家族的責任が女性に偏りがちなことは、弁護士業界でも例外ではなく、女性が役職に就くのが難しいという現実があります。私自身も、子が高校生になってだいぶ手が離れたとはいえ、高いハードルでした。ただ、私たちの世代は、男性社会の中で浮かないことを処世術としてきたところがあり、こうした「わきまえ」が男女平等が進まない一因かとの反省もあってのチャレンジです。ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、一年間よろしくお願いいたします。
コロナ下での健康的=持続可能な日々
もともとリモートでの仕事にはなじんでいましたので、新型コロナ下での影響は最小限にとどまっております。
まちづくり・景観関係での海外視察にいけないことは残念ですが、その代わり、京都の歴史的市街地を歩き回っており、1日1万5000歩以上歩き、日帰り温泉とともに、健康的な=持続可能な日々です。
映画を見る回数も増えており(週数回)、最近のおすすめベスト5は次のとおりです。
①ミナリ(アメリカの地方に移住した韓国人家族の物語)
②アーニヤはきっと来る(ナチスからユダヤ人を逃したフランス農村の物語)
③騙し絵の牙(出版社の内紛をたくましく描く)
④ノマドランド(アメリカの車上生活者のロードムービー)
⑤すばらしき世界(元ヤクザの再生の物語)
快適ライフ
少し前に購入した自動掃除機ロボットが最近のお気に入りです。購入前は、自分がいない部屋を勝手に機械がうろうろすることに抵抗があり、買うもんか!と思っていました。しかし、いざ使い始めると、『掃除機かけ』という家事が一つなくなりとっても快適です。そして、私が外で仕事をしている時に、家の中を走り回って掃除してくれているかと思うと、健気さに愛着が湧いてきます。掃除が終わると自動で掃除機のハウス(充電スポット)に帰ってくるのですが、たまにソファーに引っかかって、ハウスに戻ってこれてない時もあり、そんな姿もますます可愛く思えます。まるでペットを見ているようで、便利さだけでない癒やしの効能を与えてくれています。
日本一の激坂に挑戦・・・!
2月某日、環境事件の現地視察で奈良に行く機会がありました。
どうせならと、自前のロードバイクで現地まで行くことにしました。現地の近くに一度登ってみたいと思っていた峠があったので、ついでにアタックしてみようという魂胆です。その峠は「暗峠(くらがりとうげ)」と言い、最大斜度はなんと41%(約22度)、平均斜度も約20%の激坂で、日本一急勾配な国道(ならぬ「酷道」)と言われています。
さて、意気揚々と登り始めて1分経ったころ、私はそっと自転車から降りました。一番軽いギアで立ち漕ぎしてもペダルが回せず、立ち塞がる壁ともいえるその坂を前に為す術なく、その後40分ほど押して登るしかありませんでした。いつかリベンジすることを誓いました。
失われる子育ての時間
長男が小学校6年生、次女は年中となり保育園生活があと2年となり、2021年からはPTAの役員にもなりました。どちらも保護者の自主的な活動ですが、このコロナ禍で活動ができず、役員交代の際の引き継ぎも困難になってきています。PTAはこの間非常に不人気で、この際だからと組織のあり方を見直す動きも加速しています。
この流れは、共働き世帯が6、7割となり、子育ての時間や生活時間の確保が難しくなったことと関係しています。父母ともに長時間労働となり、対応する保育園の開園時間も長時間となり、保育士の長時間労働に繋がります。小学校に上がれば、子どもの担任の教員も長時間労働です。社会全体で長時間労働を抑制し、子育ての時間や生活時間の確保を進める必要性を実感しています。
感謝の毎日です
2021年4月で弁護士生活50年を超えました。6月に人生では75歳になりました。それにしても、大過なくここまでこられ、今も一線で仕事ができていることに、自身で驚きを覚えています。戦禍を被ることなく、何とか平和を維持し、多くの問題を抱えながらも少しでも人権を大切にする社会を作ってこられたと思えることも、幸せなことです。
毎朝の散歩と体操を欠かさず、毎夜の晩酌を欠かさない生活がいつまで続くかは神のみぞ知るところですが、頭と心と体の健康に一層留意して、走れるところまで、もう少し走ってみたいと思っています。
孫がいっきに7人になりました。この子たちにバトンを引き継げるかは、不透明ですが、走り続ける気概になっていることは間違いありません。
体幹を鍛えています
コロナ禍により大好きなお着物に触れる機会を失っていたところ、先日、知人のお嬢さんの小学校の卒業式に袴を着付ける機会を頂きました。実は自分では袴を着たことはなく、着付けをしたこともなかったのですが、袴とともに私が小学生の頃に仕立てた小振袖を大変可愛く着ていただけました(自画自賛)。
小学校の卒業式にお着物で出られるなんて…と時代の変化に驚いています。それもそのはず、2021年の4月で私自身生まれて半世紀が経ちました。
これから衰えていくであろう体幹を鍛えるため、執務椅子としてバランスボールを導入致しました。1日数時間でも結構疲労感を覚えます。これがゴルフのスコアアップにも役立ってくれれば一石二鳥。
変わったことや見えてきたこと
コロナのために私的な移動も自粛する日々ですが、それだけに身近な自然の美しさや、四季の移ろいを実感するようになりました。
新たな価値観や生活様式、人々との関わりが生まれるとともに、日本の課題(感染症対策やワクチン製造能力、先進国第一の病床率を有しながら活用できないことなど)も見えてきました。人権を守る弁護士の観点からの提言が必要であると思います。
事件の面では、交通事故などの損害賠償事件、高齢者の方の財産管理や遺言、相続、離婚、建築関係、不動産、ホームロイヤー(かかりつけ弁護士)契約を中心にしていますが、特に相続や不動産関係のご相談やご依頼が増えています。いつでも気兼ねなくご相談いただきたいと思います。
退所あいさつ
2020年12月末に京都第一法律事務所を退所し、2021年1月から故村井豊明弁護士が開設したリバティス京都法律事務所を承継することになりました。京都第一法律事務所に入所して35年間、がむしゃらに頑張ってきました。弁護士としての第一歩から労働弁護士として鍛えられ、現在の自分があります。入所当時誓った「生きべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために」という精神を忘れず、これからも京都第一法律事務所と協力共同しながら、社会的弱者のために頑張れる弁護士であり続けたいと思います。連絡先は、京都市中京区堺町通竹屋町下る絹屋町136番地 ヴェルドール御所103号 リバティス京都法律事務所 TEL 075-744-0026です。