自転車事故に備えよう!!
-2018年4月1日より自転車保険への加入が義務化されました-
自転車の保険に入っていますか?
自転車事故の損害賠償額は数千万円と高額になることもある
自転車は、法律上は車両であり、事故を起こして相手に怪我を負わせた場合等には、治療費や修理代等の賠償責任が生じます。
最近では、自転車が歩行者と衝突して、歩行中の方が負傷した場合の損害賠償額が数千万円になるなど、大変高額になっています。例えば、2013(平成25)年7月神戸地裁判決では、小学校5年生の子供がマウンテンバイクで坂道を時速20〜30キロで走り女性に正面衝突して、女性が頭の骨を折るなどして病院に搬送された事案にて、9,520万円もの高額な賠償を命じています。
自転車を利用する方は、必ず保険又は共済に加入しましょう。万が一事故が起こってしまったときのために備えておくことはとても大切です。既に自動車保険か火災保険などに加入している場合、自転車事故もカバーできる特約を付けることで対応できる保険もあります。
京都市・京都府では、2018(平成30)年4月1日から自転車保険への加入が義務化されました。自転車に乗り始めた小さな子供からお年寄りまで年齢を問わず、また府外から京都府に自転車で乗り入れる方も全て加入が必要です。
もし自転車事故が起きてしまったら
自転車事故の被害者は、加害者と直接交渉をしなければならないことが多く、また加害者が保険に加入していなければ、加害者から十分な賠償を受けることができないケースも多いと思います。
そのため、加害者に対して損害賠償請求をするにしても、加害者の資力や保険加入の有無等に応じて、採るべき方針について深く検討しなければなりません。
したがって、もし自転車事故が起きてしまったら、交通事故事案に関する豊富な法的知識や実務的経験を備えた弁護士等の専門家に相談して方針を検討することをお勧め致します。
「京都第一」2018年夏号