京都第一

第11回「憲法を活かす講演の集い」開催!

第11回「憲法を活かす講演の集い」開催!

今回は、立命館大学の君きみ島じま東あき彦ひこ教授(平和学)をお招きし、「憲法9条を持つ日本の国際平和活動において果たすべき役割とは?」と題してご講演いただきました。

君島先生は長年、国際平和NGOの活動に精力的に取り組んでこられました。その中で、市民社会やNGOによる平和活動の中に日本国憲法9条の理念の共通性を感じ、研究をされてきました。

君島先生は、安倍政権が進める軍事的手段による「積極的平和主義」ではなく、非軍事的手段による「積極的平和主義」を追求すべきであると訴えられました。そして、全世界の人々が恐怖と欠乏から免れるよう市民が行動すべきことを求める憲法前文を引用し、憲法9条を持つ国の市民の役割は、非軍事的手段による平和構築の方法を考えて、NGOの活動を通じて実践していくことであると強調されました。

また、安倍政権の安全保障政策について、憲法9条を前提として「専守防衛」を重視する防衛省や内閣法制局の良識派と、湾岸戦争後のトラウマから「国際貢献」の名の下に自衛隊派兵に積極的な外務省との対立について解説され、私たちの憲法をめぐる情勢に対する理解も一層深まりました。

君島先生の講演を終え、当事務所の所員一同、憲法9条を守り、また活かす活動に取り組むことをあらためて決意しました。

「京都第一」2015年新春号