特集:京都に米軍基地はいらない
2013年2月末、京都府京丹後市の経ヶ岬にある自衛隊の分屯地に「Xバンド・レーダー」を設置し米軍基地をつくる計画が発表されました。
Xバンド・レーダーってなに?
「Xバンド・レーダー」は、敵国から発射された弾道ミサイルを探知するためのレーダーです。このレーダーはアメリカのミサイル防衛システム(レーダーで敵国から発射されたミサイルを探知し、追撃ミサイルで発射されたミサイルを打ち落とすシステム)の一部をなすものです。Xバンド・レーダーを経ヶ岬に設置することによって、敵国のミサイルを無力化し、アメリカが一方的に攻撃できる状態を作ろうとしています。
Xバンド・レーダーの危険性
このようなXバンド・レーダーを経ヶ岬に設置すれば、アジア地域の軍事的緊張が高まり、日本がアジアの国々から標的とされる危険性が高まるとともに、戦争放棄・戦力不保持を定めた日本国憲法9条に違反し、同条が禁止する集団的自衛権の行使につながります。
今こそ日本国憲法9条を活かすとき
これまで、数多くのXバンド・レーダー反対のデモ・集会が行われてきました。2013年12月15日に行われた現地行動では、1000人以上が参加し、地元から5人の方が発言され、とても盛り上がりました。
現在、日本国憲法9条の解釈を巡って議論が起きており、集団的自衛権を認めるべきであるという恐ろしい意見が出され、日本が再び戦争をするための国づくりが進められようとしています。このような情勢の中で、「兵器」であり、集団的自衛権の行使につながる危険性を持つXバンド・レーダー基地の設置を断念させることは、日本国憲法9条の理念を達成するうえでとても大切です。今こそ憲法9条を活かし、米軍基地設置を断念させるために運動を広げていきましょう。
「京都第一」2014年新春号