入所のごあいさつ:弁護士 尾崎 彰俊 Ozaki Akitoshi
新65期司法修習を終え、京都第一法律事務所に入所しました尾崎彰俊です。
私が弁護士を目指したのは、高校生の時でした。その頃はまだ漠然と弁護士になりたいと思う程度でしたが、大学に入学したころに労働者派遣法が成立し不安定雇用が当然のようになり政治によって労働者の生活が切り刻まれる中で、法律を使って労働者の生活をよりよくしたいと強く思うようになりました。
私は、大学・ロースクール時代に6年間京都民報社で電話番のアルバイトとして働いていたのですが、その時に、京都民報社の記者の方から、「京都第一法律事務所はとてもいい事務所だよ」ということをよく聞いていました。新司法試験に合格後、労働者の生活を守る事務所に入りたいという思いが強かったので、『働く人々や業者、市民の生活と権利を擁護する法律事務所』である京都第一法律事務所に入所することに決めました。
私は、司法修習生時代に、修習生が企画する全国各地の原発の現地調査や学習会に参加し、原発訴訟の原告の方、弁護士の方、長年原発に反対して地元で運動をされてきた方のお話を聞き、原発は存在するだけでも、その地域の人々の日々の生活を不安にさせるということを改めて痛感し、私が弁護士になるきっかけであった労働問題だけでなく、原発訴訟にも参加したいと思いました。
学習会の中で特に印象に残っているのは、「訴訟で負けたことがない。なぜなら、勝つまでやり続けるからだ」という弁護士の方の言葉です。今後、弁護士として、人間が生きやすい社会になるまで闘い続け、安心して暮らせる社会を作れるよう頑張ります。
「京都第一」2013年新春号