[事件報告1]
違法な派遣切りを許さない!労働者11名がジヤトコを提訴
昨年10月7日、11名の派遣労働者が、自動車のオートマチック製造大手のジヤトコに対して、雇用の継続などを求めて京都地裁に提訴しました。
原告らは、ジヤトコの工場に派遣されて働いてきましたが、製造業への派遣が解禁されるまでは「業務請負」という形を取っていました。しかし、その実態は、違法な「偽装請負」でした。そして、労働者派遣法改悪により、派遣が製造業に解禁されると、仕事は何も変わらないのに、契約だけが、請負から派遣に切り替えられたのです。
労働者派遣法では、3年間派遣労働者を受け入れた場合、派遣先企業に対して直接雇用の申し入れ義務を定めています。原告らのほとんどは、「偽装請負」の期間をあわせれば3年以上同じ仕事をしています。ジヤトコは原告らに対して直接雇用を申し入れなければならないはずなのに、逆に、原告らの労働者派遣契約を一方的に打ち切ってしまいました。
この点について、京都労働局は、ジヤトコに対して、原告らの雇用の安定を図るよう是正指導を行いました。これに対してジヤトコは、偽装請負や労働者派遣法の期間制限違反を認めながら、原告らの直接雇用を頑なに拒否しています。今後の裁判所でのたたかいは、原告ら、そして、全国で派遣切りに遭っている派遣労働者の雇用を守るたたかいです。是非ご支援をお願いします。
「京都第一」2010年新春号