[事件報告1]
「Chanko Dining ちゃんこダイニング・若」事件報告
2008年11月18日、労働者、組合とともに、ちゃんこ鍋店「Chanko Dining・若」を展開して元横綱若乃花が経営していた株式会社ドリームアークを相手に、京都地裁に地位保全・賃金仮払仮処分の申立て、京都府労働委員会に不当労働行為に対する救済申立てを行いました。
当初、この事件はフランチャイズ店の運営会社に対して、労働組合に加盟する同社の従業員らが残業代の支払いを求めるものでした。ところが、その後フランチャイズ元であるドリームアークが店舗の事業譲渡を受け(つまり直営化され)、かつ、組合員のみを「新規採用」せず職場から排除してきたというものです。表向きは新規採用しないという形でなされていますが、これは組合員排除のための「偽装」であり、法的には解雇と評価されるものです。
現在、これまで進められてきた規制緩和の流れの中、企業再編にともなう労働者の首切りや組合排除が横行しています。解雇された労働者の尊厳と生活を守るため、また労働者の権利擁護と企業活動の健全な発展のためにも、必ず勝たなければならない事件です。ご支援よろしくお願いします。
「京都第一」2009年新春号