京都第一

架空請求にご用心

[事件報告3]

架空請求にご用心

使用した覚えのないアダルトサイトの利用料金の請求や買った覚えのない商品の代金を請求する葉書を受け取ったことはありませんか?

「架空請求」とは、利用していない携帯電話やインターネットの有料サイトの利用料金についての請求、債権回収、債権譲渡を仮装した葉書やメールを送付あるいは送信し、これを見て電話をしてきた被害者に対して、執拗な支払い請求、取り立てを行う詐欺・恐喝行為のことを言います。

警察庁によれば、2004年1月から8月の架空請求の被害認知件数は3,323件、被害額は32億円に上ります。架空請求の場合、利用料金や債権の回収を装っていることから被害に気付かない場合も多く、実際の被害は統計を遙かに上回るものと思われます。同様の手口で、孫や息子、夫などの親族を装って電話を掛け交通事故の示談金やサラ金等借金返済、中絶費用名目で銀行口座に現金を振り込ませる、いわゆる「オレオレ詐欺」の被害件数は9,303件で、被害総額は何と100億円を超えています。

架空請求の被害にあわないためには、絶対に支払いや電話をせず放置して下さい。但し、裁判所からの正式な書類を受け取った場合には、当事務所に相談して下さい。

架空請求の例
「京都第一」2005年新春号