京都第一

公務災害事件で連続勝利

公務災害事件で連続勝利!!

この1年間で、公務災害事件が4連勝しました。日本で行政相手の事件は、勝訴率の低いことで有名なだけに画期的なことです。この事件は、いずれも公立の学校で起こりました。3件は教員(内2件は養護学校)で、1件は給食調理員です。そしていずれも「災害」ではなく、「過労死」と「職業病」です。この事件は、学校に勤務している教職員が、密度の高い、疲労の蓄積する仕事に従事していること、健康管理体制が極めてずさんなこと、一旦発症した時に公務上と認定する制度が極めて不備なこと、審査かいなどの救済制度が全く機能していないこと、などなど、いくつもの問題点を教えてくれています。

重田さんの勝利集会

重田さんの勝利集会

今回の事件で、養護学校教員と給食調理員の頸肩腕症候群は、全国でも初めての判決となりました。しかも、病気になった本人だけでなく、職場の仕事に、こうした病気になる危険性が高かったことがきっちりと認定されました。従って、行政は、認定のあり方を見直す(審査会の民主化を含む)のもはもとよりのこと、学校における仕事のさせ方と健康管理のあり方を見直すべきこと(予防体制の確立)を判決は宣告したのです。

小谷さんの勝利集会

小谷さんの勝利集会

「京都第一」2000年夏号