建設アスベスト訴訟に新しい仲間が加わりました
建設アスベスト訴訟に新しい仲間が加わりました
1 関西建設アスベスト訴訟で二次提訴!
これまで11人の原告でたたかってきた関西建設アスベスト京都訴訟で、2011年12月7日、新たに3人の原告が第二陣として国と企業らに対する訴訟を提起しました(第一陣の訴訟提起については、アスベスト被害の完全救済を目指して提訴~あやまれ、つぐなえ、なくせアスベスト被害~ をご覧下さい)。また、関西統一訴訟として連帯する関西建設アスベスト大阪訴訟でも、同日、新たに1人が訴訟を提起しました。これで京都では14人、大阪では11人の原告が、国と建材メーカーを相手に謝罪と賠償を求めて裁判をたたかうことになりました。
2 原告予定者の急逝と新たな決意
今回の関西建設アスベスト京都訴訟の二次提訴、本当は4人で行う予定でした。必要書類もすべてそろい、後は提訴の日を待つだけとなっていました。しかし、そのうちの1人が直前の12月3日未明に亡くなられたため、急遽3人で行うことになったのです。死因はアスベストが原因の腹膜中皮腫と石綿肺に起因する心不全、享年63歳でした。提訴を目前に控え、さぞ無念であったと思います。「命あるうちに解決を」を掲げてきた弁護団としても痛恨の極みです。アスベストの危険性と健康被害の重大さを痛感すると共に、それらを知りながら石綿含有建材を流通させ続けてきた国と企業に対する怒りが改めてこみ上げてきます。
亡くなられた方の無念を晴らすためにも、アスベスト問題の早期解決のため、「あやまれ、つぐなえ、なくせアスベスト被害」を合言葉に、一致団結してたたかっていく決意です。
(京都第一法律事務所からの弁護団参加弁護士)
村山 晃、大河原 壽貴、秋山 健司、谷 文彰
村山 晃、大河原 壽貴、秋山 健司、谷 文彰
2011年12月