弁護士コラム

向日市寺戸町の住宅開発に反対~京都府に審査請求

向日市寺戸町の住宅開発に反対!

~京都府に審査請求~

向日市寺戸町の閑静な住宅街で、突如、新たな住宅開発が行われることになりました。しかし、この近辺では、従来から大規模な住宅開発が行われ、その際に設置された雨水排水施設が破損し放置されたままの状態でした。この雨水排水施設の破損により、何度となく雨水が溢れて浸水被害などが生じ、大騒ぎになりました。このような溢水・浸水被害に対して、行政は何ら対策を採ろうとせず、さらなる開発を進めようとしています。

雨水排水施設の破損を放置したままの状態で、更なる開発をすすめることは、溢水・浸水被害の危険を増大させると近隣住民の方は考え、向日市議会に開発の凍結を請願しました。また、開発業者に対しても、溢水・浸水被害の危険を訴え、開発を凍結するよう要求しました。しかしながら、そうした住民の訴えは汲み取られず、開発は許可されてしまいました。

これに対して、2011年3月7日、地域住民266名は、違法かつ不当な許可であるとして、京都府開発審査会に開発許可の取り消しを求める審査請求書を提出しました。

住民の方々の生活、地域の安全を守るため、今後も支援していく決意です。

(弁護団)
弁護士 飯田  昭
弁護士 寺本 憲治

2011年3月