青年気象予報士のいのちを奪った会社の責任を追及~ウェザーニューズ過労自殺損害賠償請求事件を京都地裁に提訴
青年気象予報士のいのちを奪った会社の責任を追及
~ウェザーニューズ過労自殺損害賠償請求事件を京都地裁に提訴~
気象予報会社に勤務していたAさんは、今から2年前の2008年10月2日、わずか25歳で自ら生命を絶ちました。月200時間を超える長時間残業が続き、上司から厳しく叱責される中で、どんどん追い詰められた結果でした。若い人が、こうした過酷な労働の犠牲になり、自らの命を失うというこの事件は、今の日本社会の大きな病理現象です。
働いていた会社の名は、ウェザーニューズ。皆さんも、どこかで耳にされたことがあると思います。どこのテレビを見ても、天気予報のほとんどは、ここの会社が関与しています。今や、日本でもっとも大きな気象予報会社になっています。しかし、その裏では、労働者への過酷な仕事の強要があり、それが会社を支えてきていることが、この事件から見えてきます。
10月1日の「法の日」、損害賠償を求めて会社に対して裁判を提起しました。この事件は、先に千葉労働基準監督署で、労災の認定がされています。それにもかかわらず、会社は一片の責任も認めようとしません。このような青年労働者の被害者を生み出さないためにも、裁判で実態をあばき勝ち抜く覚悟です。
[担当弁護士] 村山 晃・谷 文彰
2010年10月