1 ご相談が多く寄せられています
この間、建設現場でのアスベスト(石綿)被害についてのご相談・ご依頼を受けています。その中で感じることは、まだまだ建設現場で使われていた「アスベスト(石綿)」=吹き付け、というお考えの方が多くいらっしゃるということです。
けれど、そうではありません。アスベストは、ボード類はもちろんのこと、建設現場のいろいろな場面で使われていました。アスベストへの曝露の機会は吹き付けだけではないのです。
2 詳しくお話をお聞きしてアスベストの取扱いが判明した例
建設関係のお仕事をされていて、ご自分で労災申請をしたけれど良い結果が出なかったという方がいらっしゃいました。ご本人はアスベスト=吹き付けという認識で、吹付材から粉じんに曝露した場面を記憶に基づいて労基署に伝えていたのですが、その点が記録上確認できないということで、良い結果がでなかったのです。
私がお話をお聞きしたところ、どんなお仕事をしていたかを時間をかけてよくよくお聞きしてみると、ほかにもアスベストに曝露したであろう場面がいくつか見えてきました。特に、この方が長い間ずっと行ってきた作業があり、そのときに取り扱っていたボード類にアスベストが含まれていたと思われました。
私の方からどんな作業をしていたか、どんな製品を取り扱っていたか、その材質・形状・用途・加工態様などを時間をかけて詳しくお聞きし、その中からアスベストが入っていた製品をピックアップしたという経過です。建設現場や建材(アスベスト建材)、建設作業についての知識・経験が十分になければ、ここまでたどり着くのは難しかったでしょう。
知識・経験のある弁護士がきちんと関与することの大切さを実感しました。このようなケースが多いと感じています。
3 当事務所の弁護士は建設現場や建材についての知識・経験があります
労災申請の際に、アスベストに曝露した状況をきちんと正確に伝えることは、申請の結果にも直結する重要な点です。漏れのないようにしなければなりません。
当事務所は、建設現場でのアスベスト被害に、建設アスベスト訴訟を通じて10年以上にわたって向き合ってきました。建設現場や建材、建設作業の実態について十分に知識・経験を積んでいます。ご自身では気づきにくいかもしれない点も、当事務所の弁護士が詳しくお話をお聞きすれば洗い出せるかもしれません。
どうぞお気軽にご相談ください。